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大岡昇平大岡昇平 (著書名)野火(著作者)大岡昇平(コメント)敗北が決定的となったフィリッピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。野火の燃えひろがる原野を彷徨う田村は、極度の飢えに襲われ、自分の血を吸った蛭まで食べたあげく、友軍の屍体に目を向ける……。平凡な一人の中年男の異常な戦争体験をもとにして、彼がなぜ人肉嗜食に踏み切れなかったかをたどる戦争文学の代表的名作である。
大岡昇平大岡昇平 (著書名)俘虜記(著作者)大岡昇平(コメント) 私は遂にいかにも死とは何者でもない、ただ確実な死を控えて今私が生きている、それが問題なのだということを了解した。
大岡昇平大岡昇平 (著書名)事件(著作者)大岡昇平(コメント)1961年7月2日、神奈川県の山林から女性の刺殺体が発見される。被害者は地元で飲食店を経営していた若い女性。翌日、警察は自動車工場で働く19歳の少年を殺人及び死体遺棄の容疑で逮捕する。――最初はどこにでもある、ありふれた殺人のように思われた。しかし、公判が進むにつれて、意外な事実が明らかになっていく。果たして、人々は唯一の真実に到達できるのか? 戦後日本文学の重鎮が圧倒的な筆致で描破した不朽の裁判小説。第31回日本推理作家協会賞に輝く名作が、最終稿を元に校訂を施した決定版にて甦る。
大岡昇平大岡昇平 (著書名)小林秀雄(著作者)大岡昇平(コメント)小林秀雄は文学のみならず「人生の教師」だった―。高校時代に出会って以来、五十五年に及ぶ交遊のなかで著者がとらえた稀代の批評家の思想・文学・生き方とは。批評からエッセイ、追悼文まで全文章を一冊にする。巻末に小林との対話二編を併録。文庫オリジナル。
大岡昇平大岡昇平 (著書名)成城だより-付・作家の日記(著作者)大岡昇平(コメント)成城に暮らして十年余。七十代に入ってなお作家の好奇心は衰えることがない。文学、漫画、映画、ニューミュージック、世相、文壇事情…批評と所感を闊達に綴った日記文学の傑作。一九七九年十一月から八〇年十月まで。大磯時代の日録「作家の日記」(一九五七年十一月~五八年四月)を併録。
大岡昇平大岡昇平 (著書名)花影(著作者)大岡昇平(コメント)女の盛りを過ぎようとしていたホステス葉子は、大学教師松崎との愛人生活に終止符を打ち、古巣の銀座のバーに戻った。無垢なこころを持ちながら、遊戯のように次々と空しい恋愛を繰り返し、やがて睡眠薬自殺を遂げる。その桜花の幻のようにはかない生に捧げられた鎮魂の曲。実在の人物をモデルとして、抑制の効いた筆致によって、純粋なロマネスクの結構に仕立てた現代文学屈指の名作。
大岡昇平大岡昇平 (著書名)中原中也(著作者)大岡昇平(コメント)中原の不幸は果して人間という存在の根本的条件に根拠を持っているか。…人間は誰でも中原のように不幸にならなければならないものであるか。…深い友情から発した鋭い洞察力と徹底した実証的探究で、中原中也とは何か、文学とは何かに迫る第一級の評伝。野間文芸賞受賞の『中原中也』から、「中原中也伝―揺藍」「朝の歌」「在りし日の歌」を収録。
大岡昇平大岡昇平 (著書名)レイテ戦記(著作者)大岡昇平(コメント)戦争は勝ったか、負けたかというチャンバラではなく、その全体にわれわれの社会と同じような原理が働いている―。太平洋戦争の天王山・レイテ島での死闘を、厖大な資料を駆使して再現した戦記文学の金字塔。毎日芸術賞受賞作。巻末に講演「『レイテ戦記』の意図」を付す。
大岡昇平大岡昇平 (著書名)靴の話 大岡昇平戦争小説集(著作者)大岡昇平(コメント)太平洋戦争中、フィリピンの山中でアメリカ兵を目前にした私が「射たなかった」のはなぜだったのか。自らの体験を精緻で徹底的な自己検証で追う『捉まるまで』。死んだ戦友の靴をはかざるをえない事実を見すえる表題作『靴の話』など6編を収録。戦争の中での個人とは何か。戦場における人間の可能性を問う戦争小説集。
大岡昇平大岡昇平 (著書名)現代小説作法(著作者)大岡昇平(コメント)「芸術はとにかく実行なのです」西欧文学に通暁し幅広いテーマの名作を書き続けた著者が実践的な小説作法の要諦を論じ尽くした名著。