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岡本かの子岡本かの子 (著書名)老妓抄(著作者)岡本かの子(コメント) 主人公が悉く、何らかの意味で化物だということだ。妄執妄念の人である。生を燃やしつづけながら、貪婪(どんらん)に何かを求めている奇怪な情熱、或は終末に瀕した生の、底しれぬ呻きが聞こえてくる。そこにたゆたういのちのふしぎを、女史は懸命に追求したのだ。詮(せん)じつめれば、人間はみな化物と言えるかもしれない。様々に仮装して、この人生という舞台に登場するという意味からばかりでなく、妄執妄念の持続するところ、人間は必ず奇怪な陰翳を帯びてくるものだ。女史の場合には、これに性の苦悶が伴う。
岡本かの子岡本かの子 (著書名)岡本かの子(著作者)岡本かの子(コメント) 1889‐1939。本名カノ。生家は神奈川県二子多摩川在の大地主。文学青年だった兄の影響で幼いころから文学に親しむ。跡見女学校を出て与謝野晶子に師事、「明星」「スバル」などに短歌を発表。画学生岡本一平と結婚、一平が漫画・漫文で時代の寵児となる一方、かの子は仏教を研鑽。のちに小説に専念。「鶴は病みき」以後、晩年の四年たらずの間に驚くべき量と質の作品をなしとげた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
岡本かの子岡本かの子 (著書名)越年 岡本かの子恋愛小説集(著作者)岡本かの子(コメント)年末のボーナスが出た日の帰り、加奈江は同僚の男性・堂島から突然平手打ちを食わされる。しかも、男はそのまま退職して行方知れずになってしまった。加奈江は悔しさのあまり、連日、堂島を探して師走の銀座を歩き回るのだった…(「越年」)。男女の複雑な心理を繊細に描いた表題作をはじめ、「金魚撩乱」「夏の夜の夢」「過去世」「老妓抄」「家霊」など、恋愛にまつわる傑作8篇を選りすぐって収録。
岡本かの子岡本かの子 (著書名)生々流転 (著作者)岡本かの子(コメント)素封家ながらも実は貧民窟に出自を持つ男と、その妾の間に生まれ落ちた美しい娘・蝶子。第一部では蝶子が女体育教師・安宅と園芸手・葛岡という男との三角関係に巻き込まれる展開を中心に、そこから逃れる目的で選んだ裕福な青年・池上との奇妙な同居生活が描かれる。第二部では乞食に落ちぶれた蝶子が市井の人々を観察しながら自らの半生を振り返る流浪の月日を描く。芸術家・岡本太郎の母親であり、歌人としても名高い岡本かの子の耽美妖艶な大巨編。
岡本かの子岡本かの子 (著書名)食魔 岡本かの子食文学傑作選 (著作者)岡本かの子(コメント)毎晩どじょう汁をねだりに来る老彫金師とどじょう屋の先代の女将の秘められた情念を描いた「家霊」。北大路魯山人をモデルにしたといわれる、食という魔物に憑かれた男の鬼気迫る物語「食魔」ほか、昭和の初めに一家で渡欧した折の体験談、食の精髄を追求してやまないフランス人の執念に驚嘆した食随筆など、かの子の仏教思想に裏打ちされた「命の意味」を問う、食にまつわる小説、随筆を精選した究極の食文学。
岡本かの子岡本かの子 (著書名)新装版 かの子撩乱(著作者)岡本かの子(コメント)歌人、仏教研究家でもあり、晩年は小説で大いに注目を集めた女性作家・岡本かの子。だがその創作過程は尋常ではなかった。人気漫画家・岡本一平の妻でありながら、二人の美男子に惚れこみ同居させていた。奇矯なこの共同生活から豊潤な芸術が生み出された。天衣無縫にして稀有なその生涯を描いた、評伝小説の傑作!
岡本かの子岡本かの子 (著書名)短編アンソロジー 味覚の冒険(著作者)岡本かの子(コメント)五感の中でもっとも記憶が薄れないのが味覚。人間は食とともにある。健康のためには一日三食、規則正しい食生活を。心の健康のために、一日一作、規則正しい読書生活はいかが?ただしご注意を。「食」ではなく「味覚」、しかも「冒険」と銘打たれたこのアンソロジー、一筋縄ではいかないかも。ただ、14編どれもがリアルな味覚に訴えかける迫力と、飛び切りの面白さを備えていることは保証します。
岡本かの子岡本かの子 (著書名)美少年 岡本かの子 アムール幻想傑作集(著作者)岡本かの子(コメント)妖艶嘆美な作風で知られる岡本かの子の幻想的な世界!華麗な豪奢さと豊饒で積極的な愛を湛えた名作が現代仮名遣いによって甦る!
岡本かの子岡本かの子 (著書名)仏教人生読本(著作者)岡本かの子(コメント)夫の放蕩に悩まされ精神を患ったかの子は、仏の道に救いを見いだした。自分と他人、愛と憎しみ、出会いと別れ、そして死…人生の様々な局面を仏心によって切り抜けられると、自らの体験に基づき解りやすく伝授する。しなやかにしたたかに生きる、かの子流人間賛歌。
岡本かの子岡本かの子 (著書名)かの子撩乱(著作者)岡本かの子(コメント)奔放で奇矯な行動と常に噂の絶えることのなかった男性遍歴、また夫一平との世俗の常識を超えた異常の愛――。岡本かの子は童女か、聖女か。絢爛豪華な文学遺産と多くの伝説を残したまま火のような生涯を閉じたかの子の内面を会心の筆で抉る伝記文学の傑作!