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発行日 画像 著作名 著作者 コメント
12.0112.01 (著書名)わが殿(著作者)畠中 恵(コメント)幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐ中、大野藩も例外ではなかった。藩主・土井利忠は、様々な藩政改革を断行し、多額の借金を抱える藩財政を立て直そうとする。その執行役として白羽の矢が立てられたのが、わずか八十石の内山家の長男である七郎右衛門。四歳年下の殿の人柄と才覚に惚れきった七郎右衛門は、己の命と生涯を懸けて利忠と向き合い、時には反発しながらも、大野藩の再生に奔走する。痛快新感覚歴史小説!
藤沢周平藤沢周平 (著書名)三屋清左衛門残日録(著作者)藤沢周平(コメント)日残りて昏るるに未だ遠し―。家督をゆずり、離れに起臥する隠居の身となった三屋清左衛門は、日録を記すことを自らに課した。世間から隔てられた寂寥感、老いた身を襲う悔恨。しかし、藩の執政府は紛糾の渦中にあったのである。老いゆく日々の命のかがやきを、いぶし銀にも似た見事な筆で描く傑作長篇小説。
藤沢周平藤沢周平 (著書名)新装版 暗殺の年輪(著作者)藤沢周平(コメント)海坂藩士・葛西馨之介は周囲が向ける愍笑の眼をある時期から感じていた。18年前の父の横死と関係があるらしい。久しぶりに同門の貝沼金吾に誘われ屋敷へ行くと、待っていた藩重役から、中老暗殺を引き受けろと言われる―武士の非情な掟の世界を、端正な文体と緻密な構成で描いた直木賞受賞作と他4篇。
藤沢周平藤沢周平 (著書名)たそがれ清兵衛(著作者)藤沢周平(コメント) 下城の太鼓が鳴ると、いそいそと家路を急ぐ、人呼んで「たそがれ清兵衛」。領内を二分する抗争をよそに、病弱な妻とひっそり暮してはきたものの、お家の一大事とあっては、秘めた剣が黙っちゃいない。表題作のほか、「ごますり甚内」「ど忘れ万六」「だんまり弥助」「日和見与次郎」等、その風体性格ゆえに、ふだんは侮られがちな侍たちの意外な活躍を描く、痛快で情味あふれる異色連作全八編。
藤沢周平藤沢周平 (著書名)新装版 蝉しぐれ (上) (著作者)藤沢周平(コメント)海坂藩普請組牧家の跡取り・文四郎、15歳の初夏から物語は始まる。 隣家のふくとの淡い恋、小和田逸平・島崎与之助らとの友情、突然一家を襲う悲運と忍苦――。苛烈な運命に翻弄されつつ成長してゆく少年藩士の姿を描き、数多くある藤沢作品のなかで不動の人気ナンバー1を誇る「蟬しぐれ」が、文字の大きくなった新装版で登場。時代を越えて読み継がれる、藤沢文学の金字塔。解説・湯川豊(文芸評論家)
藤沢周平藤沢周平 (著書名)新装版 又蔵の火 (著作者)藤沢周平(コメント)一族の面汚しとして死んだ放蕩者の兄のため、理不尽ともいえる仇討ちを甥に挑む又蔵。鮮烈かつ哀切極まる決闘場面の感動が語り継がれる表題作の他、島帰りの男と彼を慕う娘との束の間の幸せを描いた「割れた月」など「主人公たちは、いずれも暗い宿命のようなものに背中を押されて生き、あるいは死ぬ」と作者が語った初期の名品集。
藤沢周平藤沢周平 (著書名)新装版 逆軍の旗(著作者)藤沢周平(コメント)「時は今あめが下しる五月哉」明智光秀はその日の直前こう発句した。坐して滅ぶかあるいは叛くか。天正十年六月一日、亀山城を出た光秀の軍列は本能寺へと向かう。戦国武将のなかでもひときわ異様な謎に包まれたこの人物を描いた表題作他、郷里の歴史に材を借りた「上意改まる」など3篇を収録。異色歴史小説集。
藤沢周平藤沢周平 (著書名)橋ものがたり (著作者)藤沢周平(コメント)
藤沢周平藤沢周平 (著書名)新装版 雪明かり (著作者)藤沢周平(コメント)貧しくも、明日への夢を持って健気に生きる女。深い心の闇を抱えて世間の片隅にうずくまる博徒。武家社会の終焉を予想する武士の慨嘆。立場、事情はさまざまでも、己の世界を懸命に生きる人々を、善人も、悪人も優しく見つめる著者の目が全編を貫き、巧みな構成と鮮やかな結末とあいまった魅惑の短編集。
藤沢周平藤沢周平 (著書名)海鳴り (上)(著作者)藤沢周平(コメント)はじめて白髪を見つけたのは、いくつの時だったろう。四十の坂を越え、老いを意識し始めた紙商・小野屋新兵衛は、漠然とした焦りから逃れるように身を粉にして働き、商いを広げていく。だが妻とは心通じず、跡取り息子は放蕩、家は闇のように冷えていた。やがて薄幸の人妻おこうに、果たせぬ想いを寄せていく。世話物の名品。
藤沢周平藤沢周平 (著書名)静かな木(著作者)藤沢周平(コメント)藩の勘定方を退いてはや五年、孫左衛門もあと二年で還暦を迎える。城下の寺にたつ欅の大木に心ひかれた彼は、見あげるたびにわが身を重ね合せ、平穏であるべき老境の日々を想い描いていた。ところが…。舞台は東北の小藩、著者が数々の物語を紡ぎだしてきた、かの海坂。澹々としたなかに気迫あり、滑稽味もある練達の筆がとらえた人の世の哀歓。藤沢周平最晩年の境地を伝える三篇。